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Raspberry Pi 4B (Ubuntu 22.04 LTS) と Windows ノートPCを有線接続して VSCode から SSH 接続する手順#

目的#

  • Raspberry Pi と Windows PC を LANケーブルで直結
  • VSCode の Remote-SSH 機能を使って、Raspberry Pi に接続・開発を行う

構成概要#

  • Raspberry Pi 4B（Ubuntu 22.04 LTS、SSH有効）
  • Windows ノートPC（VSCode、Remote-SSH 拡張、OpenSSH Client）
  • 有線LANケーブル（ストレート/クロスどちらでも可）

1. Raspberry Pi のネットワーク設定#

1.1 SSH サーバの有効化#

sudo systemctl enable ssh
sudo systemctl start ssh

1.2 固定IPアドレスの設定（Netplan）#

/etc/netplan/01-network-manager-all.yaml や /etc/netplan/50-cloud-init.yaml を編集

network:
  version: 2
  renderer: NetworkManager # ubuntuServerの場合は"networkd"
  ethernets:
    eth0:
      dhcp4: no
      addresses: [192.168.137.2/24]
　　　# 上記のipv4アドレスの第3項はwindows側の設定でも使うので記憶又は記録しておく

Ubuntu Server の場合は renderer: networkd に変更すること。

設定適用#

sudo netplan apply

ファイルパーミッションの修正（警告対処）#

sudo chmod 600 /etc/netplan/01-network-manager-all.yaml

2. Windows ノートPCの設定（有線アダプター）#

2.1 ネットワークアダプターに静的IPを設定#

  • 対象：使用中の有線LANアダプター

  • 手順：

  • 「ネットワークとインターネット」 > 「ネットワークの詳細設定」 > 「イーサネット」 > 「追加のプロパティを表示」

  • 対象アダプターを右クリック → 「プロパティ」
  • 「Internet Protocol Version 4 (TCP/IPv4)」を選択 → 「プロパティ」
  • 以下のように入力：
設定項目 値
IP アドレス 192.168.137.1
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ / DNS 空欄でOK

IP アドレスの欄は, 先ほどラズパイ側で記録、記憶したIPv4アドレスの第三項が一致するように書く。

3. 接続確認#

3.1 Ping で疎通確認#

Windows でコマンドプロンプトを開き：

ping 192.168.137.2

4. VSCode の Remote-SSH 設定 (任意)#

4.1 拡張機能をインストール#

  • Remote - SSH をインストール

4.2 接続手順#

  1. Ctrl+Shift+P → Remote-SSH: Connect to Host
  2. 新しいホストを追加：
ssh ubuntu@192.168.10.2
  1. ~/.ssh/config を整備（任意）：
Host rpi
    HostName 192.168.10.2
    User ubuntu

5. 注意点とトラブルシューティング#

症状 原因 / 対処
connect timeout IP設定・ケーブル接続不良 　　　　　
Permission denied ユーザー名 or パスワード誤り 　　　　　
ping 応答なし Pi側のIP設定 or Windowsアダプター設定ミス　　　　
netplan 警告 YAMLファイルのパーミッション緩すぎ → chmod 600(任意)

6. Windows 側の静的IPの弊害について#

  • 有線アダプターを静的IPにしたままだと、通常のLAN（インターネット）接続ができなくなる可能性あり

  • 回避方法：

  • USB-LANアダプターを追加して Pi専用にする

  • 必要時だけ静的IP設定し、不要時は DHCP に戻す

参考#